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技術の深掘り・日常など幅広く紹介してます

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    従来、Kubernetes では秘匿情報を管理するコンポーネントとして KES(Kubernetes External Secrets) が広く利用されており、Secret リソースを管理するツールとしてデファクトスタンダートとなっていました。 しかし、2021 年 11 月 KES の非推奨化が発表され、2022 年 7 月時点でアーカイブされました。KES が非推奨になった背景としては、アクティブなメンテナがいなかったことや、プロジェクト内で抱えていた技術負債を解消しきれず、メンテナンスのモチベーションを維持できなかったことが言及されています。KES の非推奨化に伴う後継ツールの一つとして ESO(External Secrets Operator) が注目を集めています。 ESO は KES を開発していたコミュニティによってホスティングされており、Go でリファクタリングされています。 ESO は KES との互換性を維持しつつ、メンテナンス性を重視した機能豊富なサービスとなっており、移行ツールも用意されています。今回のブログでは、KES の非推奨化に伴う ESO への移行について、ツールの特徴を交えながら紹介したいと思います。

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    コンテナ仮想化技術と Kubernetes の俯瞰図 - 基礎編 では、コンテナ技術の歴史的背景から Docker の内部アーキテクチャ、そして Kubernetes の設計思想や各コンポーネントの役割について紹介しました。Kubernetes は、「宣言的 API」や「Reconciliation Loop」といった仕組みによって大規模な分散システムを自律的に運用可能にするプラットフォームでした。Kubernetes の基本的な仕組みについて理解したところで、本記事では実際に Kubernetes を運用する上で必要となる具体的なプラクティスを紹介したいと思います。

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    近年、クラウドネイティブなアプリケーション開発において Kubernetes はデファクトスタンダードとしての地位を確立しつつあります。今後はインフラエンジニアだけでなく、アプリケーション開発者にとっても、コンテナ上で動作するアプリケーションのライフサイクルやリソース管理を理解することはほぼ必須のスキルになっていくと考えられます。今回のブログは前後編の 2 部構成になっています。本記事では、Kubernetes がなぜ必要とされているのかについて、背後にあるコンテナ仮想化技術や Linux カーネルの仕組みを交えつつ章立てて紹介したいと思います。また、実装編 では Pod の詳細なライフサイクル、ネットワークの仕組み、ワークロード管理といった、Kubernetes の実践的な運用について紹介します。

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