従来、Kubernetes では秘匿情報を管理するコンポーネントとして KES(Kubernetes External Secrets) が広く利用されており、Secret リソースを管理するツールとしてデファクトスタンダートとなっていました。 しかし、2021 年 11 月 KES の非推奨化が発表され、2022 年 7 月時点でアーカイブされました。KES が非推奨になった背景としては、アクティブなメンテナがいなかったことや、プロジェクト内で抱えていた技術負債を解消しきれず、メンテナンスのモチベーションを維持できなかったことが言及されています。KES の非推奨化に伴う後継ツールの一つとして ESO(External Secrets Operator) が注目を集めています。 ESO は KES を開発していたコミュニティによってホスティングされており、Go でリファクタリングされています。 ESO は KES との互換性を維持しつつ、メンテナンス性を重視した機能豊富なサービスとなっており、移行ツールも用意されています。今回のブログでは、KES の非推奨化に伴う ESO への移行について、ツールの特徴を交えながら紹介したいと思います。
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